二浪之愚記

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【早期治療】突発性難聴になった話【耳鳴り・難聴】

こんにちはyanagita920です。

私事ですが「突発性難聴」という原因不明の疾患にかかり、一週間ほど入院しておりました。退院した現在でも左耳の聴力は完全には回復しておらず、後遺症の耳鳴りが続いています。今回の記事は突発性難聴を患った当事者として、その症状や受けた治療、精神状態の変化等について書き残したものになります。
私は突発性難聴の専門家でも何でもありませんから、医学的な観点から詳しいことは言及できません。ですが、当記事では担当医から受けた説明や医師が執筆したコラムなど、私が信用できると判断したソースを元に、この病気に関する情報を必要に応じて記述しています。自己責任という形にはなりますが、何かしら参考にしていただければと思います。私が当記事を書くにあたって参考にしたコラムのリンクは当記事の最後に貼っておきます。

 

そもそも突発性難聴とは何なのか

突発性難聴はその病名の通り「突発的に起こる急性の感音難聴」です。この疾患には次のような特徴があります。

  • 片耳の聴力が低下する(例外在り)

突発性難聴において両耳の聴力が低下するケースは非常に少なく、基本的には片耳の聴力が低下します。

  • 原因不明かつ急性の難聴である

耳に外傷を負った、強烈な音波で鼓膜が傷ついた、というように原因が明らかである場合は突発性難聴には当てはまりません。また、ある一定期間を経て徐々に聴力を失った場合も突発性難聴には含まれないようです。

  • 発症時またはその前後に耳鳴りや眩暈を伴うことが多い。

耳の聞こえづらさと共に耳鳴りや眩暈を感じるようであれば突発性難聴の疑いがあります。私のケースではこれまでの人生で経験したことのないほどの強烈な耳鳴りを伴いましたが、眩暈はありませんでした。ここには個人差があるようです。耳鳴りは後遺症として残る可能性があります。

 

完治する確率に関して

突発性難聴は先ほど述べた通り「原因不明」の難聴です。この疾患を確実に治す治療法は存在しません(2019年5月現在)。私が医師から受けた説明では「患者のうちおよそ三分の一が完治し、三分の一には何らかの改善が見られ、三分の一は改善しない」ということらしいですが、早期に治療を開始した方が完治しやすい、年齢が若い方が完治しやすい、高音域の聴力が低下している場合は完治しにくい、初診時に重度の難聴である場合は完治しにくい等の傾向があるようです。最も重要なことは早期治療こそが何よりも完治の確率を高めるということです。突発性難聴は一カ月放置すると症状が固定し、以降改善は難しいようですから、少しでも怪しいと思ったらすぐに病院へ直行しましょう。

 

治療の過程

病院の耳鼻咽喉科に行き、医師に病状を話し、鼓膜の状態に関する診察を受けた後、聴力検査を経て突発性難聴と診断されました。
聴力の低下が軽度であるならば入院の必要は無く、飲み薬によって治療を行うようですが、私の場合は聴力の低下が重度であったため、医師から入院するように勧められました。入院中は点滴でステロイド薬を六日間毎日投与しました。それと並行してメチコバール錠(ビタミンB12剤)やカルナクリンカプセル(血流改善剤)、アデボスコーワ顆粒などの薬を食後に飲んでいました。
ステロイド薬は急に投与をやめると離脱症状が起きる可能性があるので、退院後二日は飲み薬のステロイド剤を処方されました。また、メチコバール錠、カルナクリンカプセル、アデボスコーワ顆粒などの薬は約一カ月継続して服用するように言われました。

私の受けた治療は以上になりますが、その他にも高圧酸素療法や星状神経節ブロック注射という治療法もあるようです。気になる方は医師に相談してみてください。

 

さて、ここからは自分語りがメインになります。

 

突発性難聴によって聴力を失った日の話

その日は朝から仕事があったので、起床したのは早朝5時半くらいでした。目覚めた直後は寝ボケていたので異変に気付きませんでしたが、脳が覚醒するにつれてしだいに耳鳴りが聞こえるようになります。起床の一時間後にはキーンというモスキートのような超高音と、ピピピピピというアラームのような音が左耳の奥底で強く響いていました。
耳鳴りくらい放っておけば勝手に治るだろうと判断した私は、そのまま仕事場へ向かいます。この時点で聴力が低下していたかどうかは不明ですが、少なくとも自覚するには至っていませんでした。
午前の業務中は「耳鳴りが強過ぎて会話が聞き取りづらいな」というような感じでした。左耳が難聴になったことを確信したのは15時くらいだったと思います。私の仕事ではイヤホンを片耳に装着して無線通信を行うのですが、右耳から左耳にイヤホンを付け替えた時にまったく通信音が聞こえなかったのです。
私はとりあえず責任者の方に状況を話し、休憩をもらうことにしました。そしてツイッターを開いて耳が聞こえなくなった旨をツイートしました。そんなことしている場合じゃないだろうと思われるかもしれませんが、これが不幸中の幸いとなります。
フォロワーの方が私のツイートを見て突発性難聴の疑いがあるので早く病院に行った方がよいと教えてくださったのです。この方のリプライがなければ難聴を放置していた可能性がありますから、これはとても有難いことです。
夕方に仕事が終わり、家に帰ったのは20時頃でした。この時には左耳は完全に聴力を失っていました。夕食を食べる時、咀嚼音が右耳からしか聞こえなくて衝撃を受けたのを覚えています。
出来るだけはやく病院に行った方がよいとのことでしたので、21時頃に病院の救急外来へ行きました。その時は突発性難聴と診断はされませんでしたが、その疑いが非常に強いので翌日の耳鼻咽喉科の予約をとって自宅に帰りました。
一日を通して尋常ではない耳鳴りが聞こえており、聴力も失ってかなり不安な心境でしたが、疲労が蓄積していたので23時ごろには眠りに落ちました。

 

完治しない確率や後遺症に対する不安

聴力が完全に戻る確率がおよそ三分の一であることや、後遺症について説明されたとき、何故か私は冷静でした。あまり事の重大さを実感しておらず、当事者意識が湧かなかったのです。なんとなく、「自分はその三分の一に入る気がする」と思いました。ある種の現実逃避状態に入っていたかもしれません。
しかし、いざ治療を開始すると、だんだん精神的に厳しい思いをするようになります。三日ほどステロイドを投与すると僅かに聴力が回復しているような感覚にはなりましたが、その一方で耳鳴りがずっと消えないのです。この頃は耳鳴りのせいで人の話に全然意識が向きませんでした。睡眠障害や精神的不安などの弊害もありました。
この耳鳴りが一生消えないなんて生き地獄じゃないか、と思いました。このままの状態で余生を生きていける気がしませんでした。
「聴力はもう諦めていい。だから、どうか耳鳴りだけは消えてくれ……」
ひたすらそう祈りながら入院生活を送っていました。

幸いなことに私はそこそこ回復が早く、退院する頃にはだいぶ耳鳴りは改善していました。この記事を書いている現在も多少の耳鳴りが残っていますが、発症時に比べればかなり軽度になっています。完治するかどうかはまだわかりませんが、今は出来るだけ安静にして治療に専念することだけを考えていこうと思っています。

 

最後に大事なこと

何度も書きますが、突発性難聴において最も重要なワードは「早期治療」です。読者の方々も、片耳に違和感を覚えるようなことがあればこの四文字を思い出してください。そして何よりも先に治療を優先してください。突発性難聴はおよそ一カ月で症状が固定します。

 

参考

eonet.jp

www.linkclub.or.jp